今回もあたまの中の声についての続きです。
前回は、速読で読んでいるときの感覚について書きましたが、
今日は、ちょっと、論理的なことを書きます。
文字を読んでいるときの脳は、
どの様にその情報を処理しているのでしょう。
と、その前に、まず
声を聞いている場合はどうでしょうか。
人の声を聞くと、まず大脳の聴覚野という部分で処理されます。
その情報はウィルニッケ野とブローカー野に送られ、意味として理解されます。
このウィルニッケ野とブローカー野の2つを言語野といい、
言葉を理解する専門の領域です。
次に文字を見たときですが、
まず、文字情報は後頭部の視覚野と呼ばれる領域に送られ、
次に文字の形を認識する行程を経ます。
その次は39野と40野と呼ばれる領域で、音の情報に変換されます。
さらに変換された音の情報が言語野のブローカー野に届いて、初めて理解されます。
つまり、文字を見たときも、脳の中では音の情報に変換されるのです。
これは、読むのが速い人は頭の中で音声化していないのではなく、
それが音声化していると自分で気づかないくらい速く処理しているということです。
例えば、携帯電話で話すとき、
人の声が、マイクで電気信号に変わり、デジタル変換され、電波に乗って基地局へ行き・・・
と、長い行程を経て相手の声が電話から聞こえますが、
それらは一瞬で処理されるため、相手の声は直接耳元から聞こえてくるように感じます。
いちいち、相手の声が自分に届くまで、どのような経路で情報が処理されているかなんて
考えながら電話している人はいませんよね![]()
ところが手紙を書く場合は、相手のところに一瞬では届かないので、
「今頃はどこまで行ったかな?」なんて考えたりします。
速読でも一緒で、あくまで、情報は
文字情報→音情報→意味理解
と処理されているのですが、それをゆっくりとやれば
「私は音の情報を扱っている」
などと感じますが、
脳を鍛えて一瞬で処理できるようになると、
「私はあたまの中で声に出して読んでいる」なんて感じる暇もなく
一瞬で理解できるように感じることができるのです。
ですから、自分で「あたまの中で声に出している」という方も、
あんまり気にしなくて大丈夫なんです。
![]()
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