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速読とはこういうもの のアーカイブ
右脳速読のまとめ
- 2009-11-12 (木)
- よくある質問 | 速読とはこういうもの
前回までで、
右脳速読のウソとホント部分を書きました。
ざっくりとまとめてしまうと、
「本を読むときに、イメージをしながら読むことは大切だが、
左脳の言語野を全く介さないで理解することはむずかしい」
ということです。
そのことは右脳速読と言っている方も承知の上なんだと思います。
ではなぜ、「右脳で読む」と言うのか?
それはそのほうが売れるからです。
数年前、マイナスイオンが流行ったことがありました。
今となっては、科学的な根拠はないということで、あまり見かけませんよね。
実は当時からマイナスイオンの有効性は疑問視されてはいたのですが、
あの時は大手の大手の電機メーカーまでマイナスイオン発生器付き家電をたくさん出していました。
一度誰かが言い出すと、
ホントに効くのかはわからないけど、みんながいいって言うからきっといいんだろう。
ということで、あまり深く考えないままブームってきちゃうんですよね。
さらに、そこに「科学」と「不思議」のエッセンスがちょっと加わると、
人間ってのは弱いんですね。
マイナスイオンってちょっと科学的な響きがしますもんね。
同じものに、血液型占いがあります。
これも、みんながなんとなく信じてます。
現に、2008年で一番売れた本は、ハリーポッターを抑えて
「○型自分の説明書」だそうです。
ただ、ここで重要なのは、
みんなはこれをなんとなくしか信じてないってことなんですよね。
血液型にしても、
ふだんは
「僕はO型だから、A型の彼女と合うんだ」
なんて言う方でも、
大切な就職試験のときに、
「君はO型だからうちの会社には向かないね」
なんて言われたら怒り出しますよね。
多少信じているものでも、
みんなちゃんと考えれば、わかってるんです。
ほんとに信頼できるかできないかは。
右脳速読も一緒で、
「今まで使ってない右脳を使う」なんていうと、
不思議な感じがしますし、なにか問題が一気に解決しちゃうような気になります。
だけど、そうじゃないってことは少し考えればわかる。
野球で鍛えた身体はサッカーにも使えるけど、サッカーが上手くなりたかったらサッカーの練習をしますよね。
これと同じように、
パズルで鍛えた脳も、読みには多少有効かもしれないけれど、
読みを速くしたいのなら、本気でたくさん読まなきゃダメ。
これは当たり前のことです。
だけど、脳の仕組みなんて一般的にはわかっていないから
(専門家でもまだ分からないところはたくさんある)
多少不思議なことでも言った者勝ちということなんですね。
幽霊がいないということを科学的に証明するのが難しいように、
トンデモ仮説でもそれを否定するのって難しいんですね。
言った者勝ちの状況です。
だけど、常識的に考えてみたら、
「それちょっと違うかも・・・」って判断できるんです。
それに・・・、
私もこのような仕事をしているので、いくつか右脳速読教材を取り寄せてみました。
中には「これは使えるかも!」というものもありますが、
正直言って、たいていが、
「これだったらニンテンドーDSの脳トレでいいんじゃない?」
というようなレベル。
DSとソフトなら2万円で済むところを、これに何万円もかけるのはちょっとバカらしいなって思ってしまいました。
イメージ力や空間把握力を鍛えることはとてもいいことだとは思いますが、
それで直接、読みが速くなるかはとても疑問なのです。
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しっかりとした速読トレーニングをされたい方に、
スピードと理解を兼ね備えた日本速読・記憶法セミナー
東京の新宿・渋谷・飯田橋に速読術・記憶術トレーニング教室をもつ速読スクールです。
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従来の何倍かのスピードで本や書類を読み、しかも内容が充分に理解できる読書方法です。
速読術を身につけ、1分間に5千字読めるようになると、
「240ページの本1冊を30分で読める」速さが身に付きます。
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右脳速読のホント
- 2009-11-05 (木)
- よくある質問 | 速読とはこういうもの
今回のタイトルは右脳速読のホントについて書いてみます。
前回逆のことを書くのか!
と思われるかもしれませんが、しばし我慢を。
右脳速読の提唱者は、
速読をやっている方の
右脳のイメージ領域が活発に働いているということを、
その論拠としています。
では、速読をしているときに、
左脳の言語領域は働いていないのか?
そんなことはありません。
逆に、普段の読書では右脳のイメージ領域は働いていないのか?
もちろんそんなこともありません。
むしろ、しっかりと読めば読むほどイメージはしなくちゃいけない。
たとえば、
「古池や 蛙飛び込む 水の音」
という芭蕉の俳句がありますよね。
これを読んだときに、日本人なら誰でも、
どこかの静かな池にカエルが1匹飛び込む姿や、
もっとしっかりイメージすれば、「ぽちゃん」という音まで想像できますよね。
文章にしても同じで、
「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。」
これは川端康成の伊豆の踊子の冒頭ですが、
この文章を読めば、ありありとその情景がイメージできますよね。
つまり、
我々が「文を理解した」という時は、「情景のイメージができた」ということなんですね。
もうひとつ例文を出します。
これはなんのことかわかりますか?
「平面上のある2定点からの距離の和が一定となるような点の集合から作られる曲線」
数学が得意な方なら一瞬でわかると思いますが、
普通の人はこんなこと言われてもピンとこない。
「平面上」「距離」「一定」などの、
単語の意味はわかるけど、サッと読んだだけじゃ全体としてわからない。
答えは「楕円の定義」
と言われて先ほどの文章を読み直すと、
「あぁ確かに楕円ってそうだ」って納得できると同時に、
今、あなたの頭の中に楕円がハッキリ描かれていますよね。
つまり、文書を理解できるかどうかは、
文章の内容が、あたまの中でイメージ化できるかどうかにかかっているのです。
ですから、
右脳を鍛えるというのが、
「イメージする力を鍛える」ということならば、
それはかなり読書や速読にとって有効なことです。
我々のスクールでも、
トレーニングの最初に本を1冊読んでもらい、
どれくらいの内容を覚えているか、
ということを見させていただきます。
その中で、
「あまり覚えていない」という方には
「内容を覚えるのではなく、しっかりと場面をイメージしながら読んでください」
とアドバイスするだけで、再現率は上がります。
これは速読でもゆっくりと読んだ場合も言えることです。
以上のことから、
読書には「イメージする力」が大切であるということがわかりますし、
「右脳を鍛える」ということが、
イメージをする力を鍛えるということならば、
それはとても大切なことだと思うのです。
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右脳速読のウソ
- 2009-10-29 (木)
- よくある質問 | 速読とはこういうもの
前回、
目で見た文字が脳内でどのように理解されるかということを書きました。
ざっくりまとめると、
視覚野 文字をかたちとして認識
↓
39野、40野 文字の情報をを音の情報に変換
↓
言語野 意味として理解
という過程を経ます。
ところが、いわゆる右脳速読は、
文字の情報を、音の情報にせずに、いきなり意味として理解しちゃおう
ということを言っています。
これがどれほどムリのあることか・・・。
読字障害という病気があります。
これについては、
1年くらい前に放送したNHKスペシャル、病の起源、第4集-読字障害-
が詳しく扱っています。
内容に興味のある方は「読字障害 39野」なんかで検索してみると
番組の内容が書かれたページがいくつもヒットしますから読んでみてください。
これがどのような病気かというと、
知能的には全く問題がなく、話す言葉の意味はわかるのに、
文字を読むことができなかったり、読めても意味が理解できないという病気で、
程度の差ことあれ、アメリカでは1割程度の人がこの傾向があるようです。
この症状の出る方は
脳の「文字情報を音情報に変換する部位」である
39野と40野の活動レベルが低いそうです。
もしも、右脳速読の提唱者が言うように
「視覚情報から意味理解への変換がダイレクトに行える」
ということが可能ならば、
このような病で悩む人はいなくなるはずでしょう。
そもそも、あたまの中で意味を理解するというのは、
音声情報を元にしているのです。
このことは人類の歴史を見ても明らかで、
人類が言葉を約160万年前、
文字を使い始めたの約5300年前。
言葉の歴史を1年に例えると、
12月30日の夕方になって、やっと発明されたのが文字です。
これでは人の脳が進化するのに、とても時間が足らない。
数百万年の進化の中で、
人は会話を理解する能力を持ち、
会話を処理する専門領域を脳の中に持つようになりました。
しかし現在、文字を意味として直接理解する部位は脳にはないのです。
だったら、その文章を理解する専門領域を鍛えるのが
速読には一番近道なのではないでしょうか。
コンピュータは、
毎年のように性能がよくなり、新しいものが出ますが、
人の脳というのは、構造的には進化を経なければ新しくはならず、
それは数百年のレベルではとても変わるものではないのです。
これらのことから、
右脳で文章をダイレクトに理解しよう。
なんていうのは、ウソだということになります。
しかし現在、世の中では「右脳速読」という言葉は盛んに使われています。
なぜか?
そのカラクリは次回以降に。
次回は「右脳速読のホント」について書いてみようと思います。
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目を見ればわかる??
- 2009-09-08 (火)
- 授業内容 | 速読とはこういうもの
こんにちは。
日本速読・記憶法セミナーの安藤です。
今日は、生徒さんが本を読んでいる時に、私たち速読インストラクターが何を見ているのかということをお話させていただきます。
時間を計りながらボンヤリしているわけじゃありませんよ(笑)
まず、一番大切なのが生徒さんの目の動き。
今までさんざん「目の動き」のトレーニングをしてきたのですから、これが大切なのは言うまでもありません。
ただ、これは一概に正しく動いていればいいのかというと、そうでもなく、
内容がある程度、読み取れていなくてはなりません。
特にトレーニング初期は、あまり目の動きを気にしすぎると、内容がわからなくなってしまいがちですし、内容の把握に気を遣いすぎると目の動きが今までの読書習慣から抜けられなくなってしまいます。
大切なのはバランスですね。
目の動きからは、
どれくらい読めているのか?
ということまでわかります。なんとなくですけどね(笑)
これは経験なので、具体的にどういう動き方をしていると「読めていて」どういう動きをしていると「読めていない」のかは一概には言えないのですが、読み終わった後に
「前半はちょっと厳しかったかもしれないけど、中盤以降からはバッチリだったよね?」
なんて聞くとだいたいその通りの答えが返ってきます。
本をめくるスピードも大切で、
これが乱れると、負荷がかかりすぎる所と、そうでない場所に開きがでてきてしまいます。
記録が伸び悩んでいる時は、本をめくるペースや目の動きを細かく観察することで、
それが目の問題(読視野等)なのか、頭の問題(理解力、記憶力)、それとも心の問題(プレッシャー等)なのかを判断することもできます。
他に、表情なんかも見ています。
このブログの副題にもあるとおり、速読はアタマのスポーツなので、楽しみながらトレーニングをすることが大切なのですが、あまりに楽しみすぎる(文章を味わいすぎる)と、これもまたトレーニングとしてはよくありません。
文章を楽しみつつも、少しキツめの速度をキープしなくてはいけません。
これらのことを総合的に判断して、適度な負荷のかけ方を考え、
読み方のアドバイスを与えるのが私たちのお仕事です。
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理解力トレーニングって語学のヒアリングみたいなものなんです 2
- 2009-08-30 (日)
- 自分でできる、速読トレーニング方法 | 速読とはこういうもの | 速読のコツ
こんにちは。
日本速読・記憶法セミナーの安藤です。
いよいよ選挙ですね。
みなさんもう投票には行きましたか?
私は昨日、期日前投票に行ってきました。
さすがに話題になっている選挙だけあって、いつもよりも投票所が混んでいた気がしました。
先日、理解力トレーニングには
負荷のかけ方、集中力、心構えが大切と書きました。
今回はそれをもう少し詳しく書いてみようと思います。
まず、負荷のかけ方ですが、速読のトレーニングでは、
どれくらいのスピードで行うか?
どれくらい内容を理解するか?
の2点についてです。
スピードについては先日書いたとおりです。
ここでは本を読んでいくスピードになりますが、
あんまりゆっくりでもアタマは頑張ってくれませんし、
(トレーニングなので、頑張った状態でないと能力は伸びません)
かといって全く理解できないくらいに速すぎてもアタマは働いてくれません。
仕事でも、きつすぎるノルマはやる気なくしますもんね(笑)
では具体的にはどれくらいのスピードで? ということになると、
トレーニング段階によって違ってくるので、一概には言えませんが、
理解力トレーニングを開始直後(速読トレーニング開始10時間程度)でしたら、
読解時でだいたい普段の速度の1.5~2倍程度を目安とすればいいと思います。
視読時は更にその倍くらいですね。
では、その時の理解度は?というと、
読解時で普段の読書の8~9割程度の理解を目標にすればいいと思います。
さて、次に集中力ですが、これは言うまでもありませんね。
語学のヒアリングでもボーッと聞いているのと、集中して聞いているのでは全然アタマに入ってくる量が違ってきますよね。
速読でも集中力が大切なのは言うまでもありません。
最後に心構えですが、
「なんのことだ?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、これが意外と大切です。
語学がなかなか上達しない人に完璧主義すぎる人がいます。
単語の意味をひとつひとつを厳密に訳していかなければ気が済まず、
文章全体の意味がぼやけてしまったり、訳し方のわからない単語がひとつあっただけで、
そこから先にすすめないような方です。
そんな場合は、とりあえず、そこは流して見てしまって、文脈から意味を判断すればいいですよね。
速読でも同じような傾向があります。
教材としては日本語を読んでもらっているので、ゆっくりと読めばわかって当然です。
しかし、同じ文章でも普段の倍の速度で読んだら、わかるわけないですよね。
その、そもそもわからない速度で読んでもらっているのに
「わからなきゃいけない」というプレッシャーがあまりに強すぎて、
トレーニングに対して一歩踏み出せずにいる。
結果、自分の今までの読みからなかなか抜け出せないで。なんて方がたまにいます。
こんな場合は先ほどの
「普段の読書の8~9割程度を目標」を言葉の通りに行っていただければOKです。
まず、「普段の読書の」というのが大切で、
人は本を読むときにどんなにゆっくりと読んでも一言一句まで覚えているものではなく、自分なりの理解で読み進めているのです。
私たちの教室では最初に普段の速度で本を読んで内容を書き出すという作業をやっていただきますが、その時も、忘れてしまうことや、勘違いして読んでしまう箇所は必ず出てきます。
読解時はその時の理解度をベースにトレーニングを行ってください。
これを「実際に書いてある文章」をベースにしてしまうと、最後に確認したときに「あれも分からなかった」「これも覚えていなかった」となってしまい、むやみに自信喪失になってしまい、これまた能力を上げる妨げになります。
ゆっくりと読んでも覚えていなかったところを、スピードに負荷をかけた状態で覚えているわけないじゃないですか!
目標を高くもつことは大切ですが、あんまりムリな目標は意味がないです。
次に「8~9割の理解を目標」ということですが、急いでいただくので、
多少理解が薄くなってしまうのは仕方がないとは思います。
なにせトレーニングなのですから、「できなくて当たり前」と思ってください。
その際「8~9割取れればいいや」くらいの軽い気持ちの方がいいみたいです。
集中してもらわなくては困るのですが、力が入ってしまうのもまた困るのです。
集中はするけど、肩の力は抜けているような状態が一番、脳みそが働いてくれるようです。
なので、「全てを読み取ってやろう!」と思うのはいいのですが、
「全てを読み取らなければいけない」になってしまうと、
プレッシャーがかかってアタマが働いてくれなくなってしまう傾向が見られます。
最初は半分くらいしか読み取れなくても構いません。回数をこなすうちにだんだんと読み取れる率を上げていって、最終的にキチンと読めれば、トレーニングの最中は多少は読み落としがあってもいいと思います。
最初からあんまり完璧を期さず、少しずつでいいので確実に上達していきましょう。
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理解力トレーニングって語学のヒアリングみたいなものなんです
- 2009-08-26 (水)
- 自分でできる、速読トレーニング方法 | 速読とはこういうもの | 速読のコツ
こんにちは。
日本速読・記憶法セミナーの安藤です。
先日、理解力トレーニングのやり方について説明しました。
色々書きましたが、簡単に言うと、
このトレーニングは語学のヒアリングのトレーニングのようなものなんです。
英語でも中国語でもいいんですが、何かの語学を習得しようとした場合にヒアリングのトレーニングを行いますよね。勉強して、ある程度読めるようになった外国語でも、現地の人がしゃべるスピードにはなかなかついていけないものです。
そこで何度も何度も聞いて耳を慣らしていくのですが、
速読の理解力トレーニングもこれと同じようなものなんです。
大切なのは負荷のかけ方と、集中力。それから心構えです。
まず、負荷のかけ方ですが、
ぼんやり聞いてても余裕でわかるようなゆったりとした速度で聞いてたのでは、聞き取りのトレーニングとしてはあんまり意味がないですし、かといって、一言も聞き取れないくらいの速さで聞いてもやっぱりトレーニングとしての意味は薄いですよね。
トレーニングには負荷のかけ方を適切にしてやることが大切です。
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次に集中力ですが、
同じスピードでも、ぼんやり聞いたときと、グッと集中して聞いたときとでは取れる内容が違ってきます。
集中して聞かなきゃいけないのは当たり前ですね。
それから、心構え。
これについてはまた後日書きますが、一言で言うと、「できなくて当たり前」「大きな流れくらいは取りたいな」と思ってやっていただいた方がよいみたいです。
最終的には完璧なものを目指すとしても、トレーニングなので、あまり細かいところまで気にするよりは、「おおまかなストーリーを取れればいいや」くらいの軽い気持ち(集中しないってことではありません)でやっていただいた方が、プレッシャーに弱い脳みそは上手く働いてくれるようです。
ヒアリングでも、単語の一つ一つをしっかりと覚えながらやろうというよりも、おおまかな流れに注目しながら、文章を意味として取ろうという方のほうが伸びますよね。
そもそも、できないからトレーニングしているのですから、それを前提として、ぐいぐいと攻めの姿勢でトレーニングをしていただければよいと思います。
渋滞学に学んでみる。
- 2009-06-03 (水)
- 速読とはこういうもの
こんにちは。
日本速読・記憶法セミナーの安藤です。
ちょっと前にネットでこんな記事をみつけました。
「渋滞学」の権威、西成活裕東大教授が伝授! 目からウロコの“究極”の渋滞回避術
渋滞を避けるには、渋滞の手前からゆっくりと走る集団を作ればいいと書いてあります。
うーん、面白い!![]()
僕なんか高速で「この先渋滞」の表示を見たら、なるべく早く抜けようとして、むしろスピードを上げていたのに、それが逆効果だったなんて・・・。
渋滞学とは聞き慣れない学問ですが、車の渋滞だけではなく、レジの行列や在庫管理、はたまた防災時の避難経路の設定や、感染症予防などいろいろな場面に応用できる考え方なんだそうです。
僕も読みながら「この考え方は速読のトレーニングにもあてはまるな」って思いました。
渋滞は、道路のキャパシティーを越えた量の車が入ってくることによって起こる状態。
読書中にもこれと同じ事がおこります。
人の脳の可能性は無限大なんてよく聞きます。
可能性は無限大かもしれませんが、残念ながら文章を理解するスピードには限界があります。
普段より急いで本を読んだり、小説を読むのと同じペースで難しい専門書を読んだりするとすぐに限界がきて理解できなくなってしまいます。
つまり理解の渋滞ですね。
これを解消するにはどうするか。
ひとつの方法は理解のスピード自体を上げる
これが速読のトレーニングです。
道路を拡幅工事して、車線を増やすようなものですね。
もうひとつの方法として、メリハリをつけて読む。
という方法があります。
これは速度が飛躍的に上がるわけではありませんが、このことを頭の片隅に置いておくだけで理解度を押し上げることができます。
よくある速読の誤解として、
例えば1万字/分で本を読める方は、どの本でもその速度で読めると思われていますが、そんなことは決してなく、同じ方が難しい本を読んだら5000字/分になってしまうかもしれませんし、読みやすい本だったら15000字/分で読めるかもしれません。
これは速読に限らず、ふだんの読書でも言えることですよね。
読みやすい本はサクサク読めるし、難しい本を読むのに時間がかかるのは当然です。
そしてそれは1冊の本の中でも言えます。
文章というのは最初から最後まで同じような難易度で書かれているものではなく、読みやすい部分もあれば読みにくい部分もあります。どの部分も同じスピードで読んだら、読みにくい部分の理解度が落ちるのは当然なこと。
それをムリに読み進めてしまうと、頭の処理が追いつかず、軽いパニック状態になって理解がストップしてしまいます。
理解の完全渋滞ですね。
ふだんの読書でも、難しい所をそのままのペースで読み進んでしまい、チンプンカンプン。
読んでいても全く理解していないのに気づいて、結局読み返した。
なんて経験をされた方も多いと思います。
そこで渋滞学の先生が言うように、急ぐ心をグッと抑えて「難しいな」という所はあえてゆっくりと読むように意識します。すると全体を通してストレスなく読め、結果としてのスピードが上がるのです。
トレーニング中でスピードに負荷をかけている状態の中、あえてゆっくりと読むのは難しいかもしれませんが、 それができる方ほど上達は早いようです。
もうひとつ先生はいいことを言っています。
渋滞はスローイン、ファーストアウト。
これです。
難しい所をゆっくり読むのはいいのですが、やさしく書かれている場所になってもずっとそのスピードである必要はありません。
やさしい箇所にさしかかったらスッとスピードを上げる。
難しいところでスピードを落とした分、やさしい所ではスピードを稼ぎましょう。
メリハリをつけて読みトータルの時間を短くすればいいのです。
これは日本速読・記憶法セミナーがパソコンを導入しない理由のひとつでもあるのですが、そのあたりのスピードの調節は、やはり実際に自分の手で本をめくる方がやりやすいのです。
パソコンを使っての速読トレーニングには一部いい面もあるのですが、それに頼りすぎてしまう傾向がありますからね。
速読と渋滞、まったく違うものなのに参考にできる点があるなんて面白いですね![]()
速読はアタマのスポーツです、その4 速読は楽しい!
- 2009-04-25 (土)
- 速読とはこういうもの
こんにちは。
日本速読・記憶法セミナーの安藤です。
速読とスポーツの関係を語り始めて、ついに「その4」まできました。
今日のテーマは「速読のトレーニングは楽しい!」
スポーツは楽しいですね。体を動かす楽しさ、自分の思い通りに出来たときの楽しさ、いろいろあります。
速読もそんな楽しさがあります。
まず、アタマを動かす楽しさ。
これは読書に親しんでいる人なら分かると思いますが、グッと集中して本を読んでいると、だんだんとノッてくる時があって、そんなときはホントに楽しいですよね。
疲れていても先の展開が気になって睡眠時間を削って本を読んだ経験のある方も多いと思います。
そのときは適度な疲労感と共に大きな達成感があったはずです。
速読でも、そんな適度な疲労感、っていうと「疲れるの??」って思われるかもしれませんが、実感としては「今日は脳ミソたくさん使ったな~」っていう感じですかね。
そんな感じと、とても大きな達成感(通常よりも沢山の本を読まれているはずです)があります![]()
また、このノッてる瞬間ってのがトレーニングでもとても大事なんです。
スポーツしててノッてるときって楽しいですよね。しかもそういう時ほど不思議と体がよく動く!
集中とリラックスが適度に調和した状態です。
速読のトレーニング中に、速度に負荷をかけて読むんですが、そういう時は、みなさん当然真剣な表情です。ところが、とある瞬間に顔の表情から緊張感が抜けて、クッとスピードが上がるときがあるんです。
そんなときは我々も見ていて「あ、ノッてきたな!」って思うのですが、後でそのときのことを聞いてみると、「突然内容がスッと理解できるようになった」なんてことを言ってくれる方が多ので。
こんな時は、集中とリラックスのバランスがとれた状態で、アタマがフルに働いてくれています。
かなりのスピードで読んでいても内容がスラスラとアタマに入ってきて、とっても楽しい感覚で読めます。
日本速読・記憶法セミナーではこのようにしっかりと、しかし、楽しくトレーニングをすることを目標のひとつにしています。
速読はアタマのスポーツです、その3 やっぱりコツもありますよ
- 2009-04-23 (木)
- 速読とはこういうもの
こんにちは、日本速読・記憶法セミナーの安藤です
個人的な話で恐縮ですが、その1でリフティングの話を書いたのは、先日、友達とサッカーボールを蹴っていた時のことを思い出したからです。そのとき、僕はあまりにできなくて、友達にコツを聞いたら「足首を動かさずやってごらん」って言われました。
すると、今までは蹴ったボールを全然コントロールできなかったのが、ある程度ちゃんと蹴れるようになったのです。「足首を動かさない」なんて、たったそれだけのことでかなり上達した気になりました。
でも気づかないはずです。なにせ僕にアドバイスをくれた友人は、足首だけを使ってコントロールしているのですから!
速読も同じようにいろんなコツがあり、このブログでもいずれ紹介していきます。
我々もなかなか伸びない生徒さんに(そのうち書きますが、この伸びない期間も実は大切なんです!)一言アドバイスをするだけで、グッと伸びる時があり、そんなときは我々も「してやったり!」と思うわけです。
ただしそれは、自分のレベルにあったアドバイスでないと効果がありません。
速読のトレーニングでいうと、たとえば、内読(頭の中で声に出して読む読み方)を気にされる方がいます。
確かに内読は速読の敵ですが、トレーニングの初期の段階でこれを気にしても仕方ありません。
内読をなくそうとするあまり、現在行っているトレーニングのテーマがおろそかになることもあり、トレーニングとしてはマイナスの場合もあります。
内読の禁止は後半のテーマにとっておけばよく、トレーニング初期は内読してもかまわない(人によっては読み飛ばしをなくすためむしろ推奨すべき)ことです。
速読についての本はたくさんありますが、なかなかこのようなことまで書かれている本はありません。
伸び悩みの原因が人によって違うからです。
同じようなスピードで伸び悩む方でも、原因が違っていれば当然アドバイスも違ってきます。
一般論的なことは本には書けますが、個々人に対応したアドバイスは実際にその方の読み方を見させてもらえなければ難しいのが現状です。
速読はアタマのスポーツです、その2 とはいえ個人差もあります
- 2009-04-18 (土)
- 速読とはこういうもの
日本速読・記憶法セミナーの安藤です
次は、
とはいえ、個人差がある。
ということです。
「その1」で、「トレーニングをすれば誰でもある程度の所まではいきます」と書きました。この「ある程度」というのがこの個人差の所です。
これが実際にかなりあります。
私たちは小説ベースで数千字/分の程度のスピードなら、日本語を普通に読める方なら誰でも到達させる自信がありますが、数万字/分になってくると、残念ながら全ての人に「あなたは確実に読めるようになりますよ」とは言えません。
しかし、生徒さんの中には厚手の文庫本を10~20分程度で読んで、内容を聞いてもかなり詳しく把握しているという方が少なからずいます。僕個人としては、残念ながらそこまで速くはありません。
僕は元々、本を読むのはあまり速い方ではなかったというのもありますが、現在でも薄手の文庫本でもしっかりと内容を取って楽しみながら読んだら20分程度はかかります。
インストラクターになってすぐの時は、負けるものかという気持ちで、頑張ってトレーニングに励んだのですが、トレーニングすればするほど、やはり個人差の壁は大きいと実感させられます。
でもそれはそうですよね。
僕は総武線沿線に住んでいるので、たまに電車で相撲取りの方を見かけることがあるのですが、どんなに頑張っても彼らに勝てる気がしません。それほど彼らは実際に見ると大きく力強いのです。
人は、人権は平等かもしれませんが、体に体格差があるように、脳にも個人的な能力差は確実にあり、それは仕方のないことなのです。個人的には悲しいですけど・・・。
しかしスポーツでも、プロの世界に進む方は天賦の才が必要かもしれませんが、みんながプロになるわけではなく、休日に野球をしている人に「おまえはどんなに頑張ったってマツザカやイチローみたいにはなれないぞ」なんて言うのはバカげた話で、楽しみのためや健康のためにする野球と、強さや魅せることに意味があるプロ野球とは目的が違うのです。
それに、そもそも読みの速さを見せてお金をもらうプロの速読師なんて商売は存在しません。
速読も、もちろん速く読むことに意味があるのですが、あまり他人の記録を気にせず、ライバルは自分と思って、楽しみながらトレーニングをしていただければよいと思っています。
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