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2009-06-16
速読業界の問題点 その1
- 2009-06-16 (火)
- 未分類
こんにちは。
日本速読・記憶法セミナーの安藤です。
下の図はグーグルトレンドでの「速読」キーワードで調べた結果です。

ゆっくりですが、ここ数年で確実に検索数が減っているのがわかります。
どうやら速読は世間の興味を失いつつあるようです。
「スクール」で調べても右肩下がりのグラフが表示されるので、スクール業界全体に斜陽化が進んでいるのかもしれませんが、それはそれ。
なぜ速読が世間の興味を失いつつあるのか、私なりに整理してみようと思います。
問題点はたくさんありますが、
一番のものは、「速読ってホントにできるの」っていうところではないでしょうか。
速読スクールは「怪しさ」との戦いでした。
本をパラパラパラって、ものすごいスピードでめくって内容が分かるなんてホントなのかな?
昔は私もそう思っていました。
それに対する現在の私の答えは「そうできる人もいる」です。
少なくとも私のペースは文庫本なんかを読むときもパラ・・・、パラ・・・
くらいですし。(スピードを表現するって難しいですね) ^^;
実際のところ、トレーニングを積めば確実に速くなりますが、超人的な速度というのはごく一部の人になります。
この「速読はしっかりトレーニングすればある程度は速くなる」という、いわば常識的な考え方は、だんだんと世間に根付いてきたのですが、ここのところ、それがまた怪しくなってきています。
原因のひとつは安易な教材の増加です。
ヤフーやグーグルで「速読」を検索してみると様々な教材やセミナーがここ数年で爆発的に増えたのがわかります。
しかし、教室を構えてフルタイムで速読を教えているスクールはほとんど増えていません。
中には速読のことをしっかりと学んで、生徒さんの立場に立った教材もありますが、
増えた分のほとんどが「これ、思いつきで作ったのかな」という教材や、金儲け主義や自己啓発まがいの短期セミナーです。
考えてもみてください。
1日や2日で速読が習得できるなら、誰だってやりますよ。
私だってやります。でもできないんです。凡人ですから。
世の中にはいろんな人がいます。
我々の教室でも、普通の方が30hくらいかけて到達するところを、数時間で到達してしまう方がいます。
そのような方でしたら1~2日のセミナーでも十分かも知れません。
しかし、私も含め、大多数の方がそれではムリなのです。
ほとんどの方はコツコツとやらねば速くはなりません。
「速読はアタマのスポーツです」という副題の、このブログらしく、スポーツの例に例えてみましょう。
数年前、私が初めてスノボをやったとき、リフトの1本目では転びまくりでしたが、2本目からは、ぎこちないながらも、左右(前後?)両サイドでのターンができていました。
だからといって私は「スノボのターンなんてリフト2本でできるようになるよ」とは言いません。
さほど運動神経がよくない私にそれができたのは、ずっとスキーやっていたので、雪の上で板に載る感覚が身についていたからです。
実際、普通はそこまでできるのに数時間~数日はかかります。
結局速読も同じです。
2日間の集中セミナーで身につく方がいるかもしれません。
パソコンの画面を見ているだけで身につく方もいるかもしれません。
しかしほとんどの方は、それでは厳しいのではないのでしょうか。
速読というスキルは、だんだんと世間に認知されてきましたが、それでもまだ一般的ものではありません。
どのように学んだらいいかも分からない方がほとんどだと思います。
そういった方が、「2日でできるよ」って言われたらそちらに流れるのは仕方がありませんが、それでは後が続かないのです。
先ほどのスノボの例で言えば、
「スノボのターンなんてリフト2本でできるようになるよ」って言われたら
「それじゃ、やってみようかな」と思うかもしれませんが、
実際にやってみるとできない(中にはできる方もいるかもしれませんが)ので、
そういった方は「私にはスノボは向いていないんだ」と思い結局足は遠のいてしまうでしょう。
今までの経験から、速読の潜在的な需要は、かなり多いとは思いますが、実際に「やってみよう」とまで思われる方は依然としてそれほど多くないようです。
その小さいパイを、たくさんの業者で取り合っている状態になってきました。
それ自体は業界全体の活性化になり、とてもよいことなのですが、
中には実が伴っていないにもかかわらず、とても魅力的な宣伝文句で生徒さんを獲得しているところも多々あるようです。
そういった所に行った方が「私には速読は向いていない」と思い、あきらめてしまう。
それで「結局速読は一部の人にしかできないスキルなんだ」という空気になってきている。
それが繰り返され、有用なスキルにもかかわらず、速読が一般的な興味を失いつつあるのではないでしょうか。
それは、私たちのような既存のスクールが、速読についての正しい知識を広めることを怠ってきた責任でもあります。
速読の業界は今一度、本当に生徒さんの立場に立ったプログラムを考え、誇大すぎる広告を改める必要があるのではないでしょうか。
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